週刊エコノミスト Online書評

『ファーウェイと米中5G戦争』『患者目線の医療改革』『人類の意識を変えた20世紀』『父親の科学』

『ファーウェイと米中5G戦争』 近藤大介著 講談社+α新書 840円

 トランプ政権から「反米企業」の烙印(らくいん)を押されたファーウェイとはどのような企業か。日本屈指の中国ウオッチャーが深センの本社を取材し、素顔を活写している。文科系の本で埋め尽くされた図書館、ぜいたくな食材がより取り見取りの社員食堂など、随所に創業者の任正非(にんせいひ)氏の思想が根づいているとの指摘が興味深い。著者が「同社をめぐる問題は『21世紀の世界の趨勢(すうせい)』を決める重要事」と喝破するのは誇張ではないと、本書を読めば理解できるだろう。(H)

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