大中華圏の“窓口” 北京をにらむ華僑ネットワーク 香港の「中国化」にブレーキ=寺島実郎
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2019年の夏、香港の反政府運動がなぜこれだけ持続しているのか。筆者自身の疑問や認識をもとに現地の人たちと議論してきた。問題を捉えるためのキーワードが「大中華圏」という視点だ。香港、台湾、シンガポールを含む華人華僑圏と中国本土との連携体である大中華圏の実態が、香港での騒動に如実に投影されていることに着目するべきだ。
20世紀の終わりごろから中国がこれだけ持続的な成長を続けている理由は、大中華圏の資本と技術を取り入れて、それをジャンプ台にしてきたことだ。
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週刊エコノミスト
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