新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 大揺れ!香港・台湾・韓国

迫る台湾総統選 潮目を変えた香港情勢の悪化 対中強硬の蔡英文氏に追い風=松本はる香

 2020年1月の台湾総統選挙に向け、民進党と国民党の一騎打ちの戦いの構図が固まった。総統再選を狙う現職の民進党の蔡英文氏に対するのは、国民党の韓国瑜氏(高雄市長)だ。鴻海(ホンハイ)精密工業の前会長の郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、国民党内の予備選で敗北した後、今年9月12日に国民党を離党して、無所属で出馬する可能性をほのめかしていたものの、最終的には同月16日深夜、今回の総統選への出馬を見送ることを表明した。

 台湾で蔡英文政権が誕生して以来、中国の習近平政権とは絶縁状態にある。元来、独立志向の強い民進党出身の蔡氏は、16年5月の総統就任以来、独立にも統一にも傾くことなく、中国と台湾の関係(中台関係)の「現状維持」を保ってきた。だが、蔡政権が「一つの中国」原則を受け入れていないことに強い不満を持つ中国は、中台当局間の実務協議や交流の停止を続けている。

残り1918文字(全文2297文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事