週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

ゲイをテーマに詠む=小佐野彈・歌人、作家/763

「企業がLGBTフレンドリーをうたうなら、まずLGBTを役員登用してほしいと思います」
「企業がLGBTフレンドリーをうたうなら、まずLGBTを役員登用してほしいと思います」

ゲイとして生きる自身をありのままにつづった歌集『メタリック』(2018年刊行)で注目を集めた。優しく、力強い言葉は、同性愛者、異性愛者という垣根を越えてストレートに心に響く。主な短歌作品とともに、半生を追う。

(聞き手=市川明代・編集部)

「本名で、自分をさらけ出す覚悟のある歌は強い」

「小説か短歌か、LかGかBかTかそんなカテゴライズはくだらない。もやっとしていていい」

── 2017年に短歌研究新人賞を受賞して以来、ゲイであることを公言する「オープンリーゲイ」として、文学作品を発表し続けています。根底にあるものはなんですか。

小佐野 僕は歌人、作家としての実力で評価されたい。ゲイと公言することで、色物として見られたり、ゲイを売り物にしていると言われたりもします。例えば、短歌研究新人賞は2次選考で1位に入れた選考委員がいなかったにもかかわらず、最終の選考座談会で浮上したという経緯もあって、「ゲイだから受賞できたのか」と言われることもしょっちゅうです。

 でも、そういうリスクを背負ってでも、「僕はここにいるんだ」と言い続けたい。ゲイが日本社会で当たり前に生きていけるように、可視化していきたいと思っています。

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