東京市場 ストラテジストが読む 5Gでコンテンツ関連銘柄に注目=藤戸則弘
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5G(第5世代移動通信)通信時代となれば、最も重要なのが良質なコンテンツの提供である。例えば、約2時間の映画が1・5秒前後でダウンロードが可能になり、いかに消費者の興味を引くかが勝負になる。
一口にコンテンツと言っても、その範囲は広い。例えば、映画、テレビドラマは当然だが、ユーチューブなどの動画配信や、音楽、ゲーム、アニメキャラも加わる。しかも、新作品だけではなく、過去の名作ライブラリーも重要な資産と見なされる。米国では、ネットフリックスが優良な独自ドラマ制作を展開して業容拡大が続いたが、ここにアップル、アルファベット(グーグル)といったITの巨人や、ウォルト・ディズニーなどのメディア企業も加わって熾烈(しれつ)なバトルを展開している。
こうした観点から日本企業を見ると、真っ先に注目されるのはソニーである。メインのエレクトロニクス部門では、CMOSイメージセンサー(画像用半導体)の好調が続いているが、映画、音楽、ゲームの多岐にわたるコンテンツ・ビジネスも大いに評価されている。株価も大手電機の中では突出した強さを見せているが、昨年は米大手IT企業による買収観測が流れたほどである。
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週刊エコノミスト
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