今週のポイント 8月の第3次産業活動指数(10月15日) 小売業の持ち直しに注目=神戸雄堂
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10月15日に、経済産業省は8月の第3次産業活動指数を公表する。実質GDP(国内総生産)は3四半期連続でプラス成長となったが、世界経済の減速によって製造業が落ち込む中で、景気を支えているのは非製造業である。第3次産業活動指数は非製造業の活動状況を表す指標であり、その動向が注目される。
第3次産業活動指数は、14年4月の消費増税の直後に大きく落ち込んだが、その後は堅調に推移し、19年4~6月期は比較可能な08年以降で最高の水準だった。また、経産省による7月の基調判断も「高い水準で横ばい」となっている。
業種別では医療・福祉、生活娯楽関連サービスなどが堅調である一方で、主要業種の小売業は7月まで3カ月連続で低下した。しかし、低調の要因であった天候不順の影響が解消されたほか、10月の消費増税前の駆け込み需要で8月の小売業は持ち直すと予想される。既に公表されている8月の百貨店売上高は、衣料品を中心とした盛夏商材のほか、耐久消費財や高級品の売り上げが好調で、5カ月ぶりの前年比プラスとなった。小売業の持…
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週刊エコノミスト
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