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マレーシア 利用広がる電子マネー=久保亮子

高速道路料金所のタッチンゴー用レーン=クアラルンプール (NNA撮影)
高速道路料金所のタッチンゴー用レーン=クアラルンプール (NNA撮影)

 交通系電子マネー「タッチンゴー」の発行枚数が2000万枚を超え、国民の5人に3人が保有する計算となった。最初は高速道路の料金徴収の自動化に向けて導入されたがキャッシュレス化の波に乗り、鉄道、バス、コンビニエンスストアや映画館などでも決済手段となった。カード発行時の売上・サービス税免除も普及に一役買っている。

 一方で、タッチンゴーはカードの汎用(はんよう)性を高め、1枚で何役もこなせるサービスを提供し続けている。例えば「フォトカード」は、お気に入りの写真で自分だけのタッチンゴーを作ることができる。これに地元のインターナショナル校が目を付け、生徒の証明写真で作成し、IDカードとして全員に配布。校内の食堂やカフェ、購買部などでの支払いにも利用できるようにした。保護者はタッチンゴーのサイトにカード番号と個人…

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