週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

未知なる傑作の案内人=矢田部吉彦 東京国際映画祭プログラミング・ディレクター/765

「アート系の映画を見るのがしんどくなったら、シネコンでハリウッド大作を見ます。映画の疲れは映画で癒します」(撮影=中村琢磨)
「アート系の映画を見るのがしんどくなったら、シネコンでハリウッド大作を見ます。映画の疲れは映画で癒します」(撮影=中村琢磨)

 誰でも楽しめる娯楽作から、深い問いを突きつける作品まで、幅広いラインアップが特徴の東京国際映画祭。その作品選定は、矢田部吉彦さんの腕にすべてかかっている。今年は果たして、どんなラインアップが待っているのか──。

(聞き手=北條一浩・編集部)

「どんな人でも必ず見たいラインアップに」

「観客と製作者の懸け橋に。『生きていてよかった』と心から思える瞬間です」

── 10月28日から東京国際映画祭が始まります。

矢田部 今年で第32回を迎えました。オープニングとして第1作公開から50年で、シリーズ50作目にあたる「男はつらいよ お帰り 寅さん」を上映します。世界の映画の秋の新作を集めてグランプリを競う「コンペティション部門」をメインとして、「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」など多くの部門でおよそ200作品を集めています。

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