週刊エコノミスト OnlineFOCUS2019

NEWS ノーベル賞 旭化成・吉野氏に化学賞 リチウムイオン電池の熱意にあふれた開発者=佐藤登

 リチウムイオン電池の開発者の一人、旭化成の吉野彰名誉フェローのノーベル化学賞受賞が10月9日決まった。1980年、共同受賞者で米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(当時は英オックスフォード大)が、コバルト酸リチウムがリチウムイオン電池の正極の材料になることを発見。これに適合する負極材料を研究した吉野氏が、炭素材料に活路を見いだし、85年にリチウムイオン電池の原型となる基本構造を確立。翌86年11月8日に特許を出願した。

 リチウムイオン電池は、プラスイオンであるリチウムが正極と負極の間を行き来することで充放電する。電極の劣化が小さく、充放電の繰り返しに耐えられる。また、エネルギー密度が高いため小型化・軽量化が可能になり、スマートフォンやパソコン、電気自動車(EV)のバッテリーなどとして、現在の暮らしには欠かせない製品となっている。

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