週刊エコノミスト Online書評

『中国金融の実力と日本の戦略』 評者・上川孝夫

     10年以上にわたって中国をウオッチし、最近2年間、日中金融協力の実務責任者を務めた金融庁の現職課長の手になる本である。個人的見解に基づく内容と断りつつ、自らが情熱をかけて取り組んだ日中金融協力の軌跡を次世代に伝えたいとの一心で筆をとった、という。中国が台頭し、世界秩序が大きく変化した21世紀初頭における「日中金融史の記録」であるとも述べている。

     中国のフィンテック(金融と情報技術を融合したサービスや商品)の発展は今や世界が認めるところだろう。評者も数年前に北京や上海を訪れたが、QRコードによるスマホ決済の普及ぶりに驚いた。中国金融の現状や実力を見極めることは、日本の金融を考える上でも重要である。

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