フランス マクロン政権が労働規制緩和 失業者増と景気失速の懸念=土田陽介
有料記事
詳しくはこちら
マクロン大統領が率いるフランスの存在感が欧州で高まっている。欧州連合(EU)からの離脱に関して煮え切らない態度に終始する英国に、一貫してブレグジットの延長に反対するなどマクロン氏は毅然(きぜん)と対応している。先の欧州議会選(2019年5月)後に難航した欧州委員長や欧州中銀総裁の人事にも、マクロン大統領の意向が大きく反映された。
欧州のニューリーダーとしてマクロン氏は魅力的だ。内外で求心力を失ったドイツのメルケル首相とは対極的である。ブリュッセルにあるEU本部の官僚も厚い信頼を寄せる。フランス国内での支持率は30%程度にとどまっているが、どの指導者も就任後に支持率が急低下するフランスの政治文化を考えれば十分に健闘している。
残り1999文字(全文2322文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める