原油 50ドル台半ばで下値固い=柴田明夫
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ニューヨークWTI原油は10月28日、一時1バレル=56ドル台後半まで上昇した。米通商代表部(USTR)が25日、米中閣僚級の電話協議を経て通商合意の部分成立に近づいているとの発表を受け、エネルギー需要の減退観測が後退した。ただ、30日には、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が市場予想に反して大幅増となり反落した。
石油輸出国機構(OPEC)の10月月報では、9月の加盟14カ国の原油生産量が前月比で減少。9月14日に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃が大きく影響した。サウジの産油量も前月比で落ち込んだ。生産は急速に回復しているとはいえ、一部原油在庫を活用していることもあり、本格的な回復は11月末との見方が大勢だ。
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