マーケット・金融THE MARKET

原油 50ドル台半ばで下値固い=柴田明夫

 ニューヨークWTI原油は10月28日、一時1バレル=56ドル台後半まで上昇した。米通商代表部(USTR)が25日、米中閣僚級の電話協議を経て通商合意の部分成立に近づいているとの発表を受け、エネルギー需要の減退観測が後退した。ただ、30日には、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が市場予想に反して大幅増となり反落した。

 石油輸出国機構(OPEC)の10月月報では、9月の加盟14カ国の原油生産量が前月比で減少。9月14日に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃が大きく影響した。サウジの産油量も前月比で落ち込んだ。生産は急速に回復しているとはいえ、一部原油在庫を活用していることもあり、本格的な回復は11月末との見方が大勢だ。

残り118文字(全文441文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事