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週刊エコノミスト Online 書評

取次大手の社名変更が意味するもの=永江朗

 出版取次の「株式会社大阪屋栗田」は11月1日、「楽天ブックスネットワーク株式会社」に社名を変更した。大阪屋栗田は書籍・雑誌を広く扱う総合取次で、売上高は日本出版販売(日販)、トーハンに次ぐ第3位。今回の社名変更の目的について、同社のプレスリリースは「親会社である楽天株式会社とのシナジーをより強固なものにするため」としている。

 大阪屋栗田は2016年4月に大阪屋と栗田出版販売が経営統合してできた。大阪屋は14年、債務超過となり、講談社をはじめとする大手出版社4社と大日本印刷(DNP)、楽天が資本参加して支援した。栗田出版販売も15年6月に民事再生を申し立てていた。その後、18年5月、第三者割当増資で楽天は出資比率を51%とし、大阪屋栗田を子会社にしていた。

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