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週刊エコノミスト Online ズバリ!地域金融

逆境を跳ね返す銚子信金 「オール地元」の中核に=浪川攻/30

銚子信金が釣り船事業譲渡を仲介(売り手の鈴木さん=左=と買い手の田村さん)(銚子信用金庫提供)
銚子信金が釣り船事業譲渡を仲介(売り手の鈴木さん=左=と買い手の田村さん)(銚子信用金庫提供)

 近年、地方都市の人口問題が論じられる際、その典型的なケースとしてしばしば取り上げられてきたのが千葉県銚子市である。人口減・高齢化が進展しているからだ。だが、地元金融機関、銚子信用金庫の松岡明夫理事長は「うつむく必要はない。やるべきことはたくさんあるのだから」と語り、逆風を押し返すべく施策を打ち続けている。

 銚子市の名物といえば、1両編成で市内を走る銚子電鉄である。市民の足であるとともに重要な観光資源だが、厳しい経営状況に直面したこともある。その際、再生支援協議会に加わり、支援を続けてきた唯一の金融機関が同信金だ。

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