新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online ズバリ!地域金融

若者を引き寄せる仕組みをつくった館山信金=浪川攻/29

「房創人財育英基金」の意見交換会で議論を交わす館山出身の大学生(館山信用金庫提供)
「房創人財育英基金」の意見交換会で議論を交わす館山出身の大学生(館山信用金庫提供)

 10月25日午前、千葉県JR館山駅の電光掲示板は上下線ともに「運転見合わせ」を知らせていた。9月上旬、台風15号が直撃して以来、この地域に繰り返す豪雨がこの日も襲い掛かったからだ。

 駅前から徒歩10分ほどの距離に館山信用金庫(利田秀男理事長)の本部がある。1階の窓ガラスが台風の暴風で破損しベニヤ板で応急処理が施されている。「支店でも窓ガラスが破損した」と出川貴章・企画部長が語るように同信金も被災した立場なのだが、地元の金融機関としては顧客、地域のほうが大切である。

「さまざまな物資を被災したお客様のもとに届けるとともに、全店に専用窓口を設けてあらゆる相談に応じている」(同)と言う。同地域ではイチゴ、カーネーションなどの農家でハウス栽培施設が大破するなど大きな損害が生じている。相談に訪れる人たちにはやはり、資金繰りや家屋が破損した関連での保険金に関わる悩みが多い。いまも同信金による地域の復旧に向けた懸命な努力が続いている。

残り874文字(全文1290文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事