ノジマ 「家電小売り×地銀」 異色タッグが挑む新境地=編集部
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家電量販店のノジマは10月29日、スルガ銀行の創業家ファミリーが持つ同行の株式を追加取得し、議決権ベースで18・52%を持つ筆頭株主になった。ノジマは5月に、スルガ銀とクレジットカードや金融とITを融合したフィンテック分野での業務提携で基本合意し、同行の株式4・99%を取得。その時に示唆した株式追加取得が今回実現した。
ノジマによるスルガ銀への資本参加には大きく二つの意味がある。一つは2018年に発覚した「シェアハウス問題」の一因である、スルガ銀と創業家との関係を解消し、健全な企業風土作りに貢献することだ。家賃保証をうたい市場価格より高価格でシェアハウス「かぼちゃの馬車」を販売していたスマートデイズ(18年に経営破綻)への不正融資により、スルガ銀の信頼とブランドは大きく失墜した。原因の一つに創業家の意向が強く反…
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週刊エコノミスト
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