週刊エコノミスト Onlineエコノミストオンライン

オリンパス中国工場譲渡が難航 背後に中国税関の買収疑惑隠しか=編集部

流出した取締役会資料には、譲渡先として「新国都社」の名前が載る
流出した取締役会資料には、譲渡先として「新国都社」の名前が載る

 オリンパスの中国映像工場の譲渡が難航している。デジタルカメラ事業の赤字が続く中、2018年5月に中国工場の閉鎖、同12月に地元企業への譲渡を発表したが、1年を経過しても、譲渡は中断したままだ。

 オリンパスは、カメラ事業で原価低減と生産能力増強を図るため、1991年に中国深圳市に深圳工場(OSZ)を設立。96年のデジタルカメラ事業参入後は、主力工場の役割を担ってきた。

 その後のデジタルカメラブームも追い風となり、オリンパスの映像事業部門は08年3月期に売上高3206億円、営業利益331億円と過去最高を記録した。しかし、スマートフォン市場が急拡大すると、デジタルカメラ市場は急激に縮小。同社の19年3月期の映像事業は売上高487億円、営業損益は183億円の赤字に陥っている。

残り2212文字(全文2551文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月2日号

バブル超え 日本の実力24 実体経済と乖離する株高にたまるマグマ■編集部26 株価4万円 私はこう見る マネー資本主義が作った壮大なバブル■澤上篤人27 株価4万円 私はこう見る 割高感なく急速な調整はない■新原謙介28 株価4万円を考える 日本“企業”と日本“経済”は違う■山口範大30 日独逆転  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事