スタンレー・ブラック・アンド・デッカー 世界最大手の電動工具メーカー=岩田太郎/269
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電動工具で世界最大手メーカーの米スタンレー・ブラック・アンド・デッカーは、連続配当143年、52年連続で増配を達成している「配当貴族」銘柄だ。1843年にスタンレー・ワークスとして創業し、堅実さと進取の社風を兼ね備え、長い歴史の中で数多くのヒット商品を生み出し続けてきた。米国内で人気商品の電動ドリルを販売するブラック・アンド・デッカー社と2010年に合併してからは、売り上げが急激な右肩上がりとなり、投資家の注目を集めている。
スタンレー・ブラック・アンド・デッカーは18年12月期の売り上げの7割以上を電動工具や収納用品が占める。工業用ファスナーや自動ドアなどの分野でも国内シェア上位だ。売り上げの55%は米国で、22%が欧州、14%が新興国、4%がカナダ、3%が日本、2%がオーストラリアで、国・地域別にバランスよく分散されている。
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週刊エコノミスト
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