週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

大衆娯楽の再興を=京山幸枝若・浪曲師/774

 「浪曲には厳しい時代になったけど、だからこそ俺の代で終わらせたらあかん、次にバトンを渡したい」
「浪曲には厳しい時代になったけど、だからこそ俺の代で終わらせたらあかん、次にバトンを渡したい」

 かつて大衆娯楽の王座に君臨した浪曲。だが、今の世の中、知る人は多くない。そんな浪曲を再び盛り上げようと尽力する関西浪曲界のリーダーに聞いた。

(聞き手=やまだりよこ・演芸ジャーナリスト)

「浪曲は全部を自分で作る“一人ミュージカル”」

「若手スターを育てて、世間の注目を集められたら再び盛り上がると思う」

── 関西浪曲の大看板として、大阪の国立文楽劇場で35年続く伝統の「浪曲名人会」で長くトリを務め、「待ってました!」と飛び交う掛け声の多さも名物です。

京山幸枝若 年1回の名人会は通(つう)も初心者も集まる特別な会。最後は大いに盛り上げなあかんけど、大衆芸能やからこそ自分が目いっぱい楽しんでやろうと。そしたら、お客さんも存分に楽しんで喜んで帰ってもらえると思ってます。

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