中国保険業界に波紋 アリババの医療保障に1億人超 少額負担の“ネット系”が激増=片山ゆき
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2019年11月末、中国で、あるネット医療保障の加入者がわずか1年で1億人を突破したことが話題となった。
電子商取引(EC)最大手のアリババ・グループ傘下の金融会社アントフィナンシャルが運営する「相互宝(シャンフバオ)」だ。18年10月の発売から約1カ月で加入者数が2000万人を超え、約1年で1億人に達する爆発的な勢いを見せている(図1)。民間最大手の平安保険グループでさえ、1億8000万人の契約者を獲得するのに創業以来30年かかったのに、相互宝はわずか1年でその半分超を集めたことになる。アントフィナンシャルは21年までに加入者を3億人(総人口の2割)まで増やすとしている。
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週刊エコノミスト
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