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資源・エネルギー エコノミストリポート

市況 原油価格 米シェール頭打ち、中東リスク意識=藤和彦

米シェールオイルの最大鉱区パーミアン盆地にある原油貯蔵タンク。米テキサス州(Bloomberg)
米シェールオイルの最大鉱区パーミアン盆地にある原油貯蔵タンク。米テキサス州(Bloomberg)

 原油相場は、米中貿易摩擦による原油需要の先行き不安から、米WTI原油先物で1バレル=50ドル台前半から後半のレンジ圏内で軟調に推移している。だが、需要・供給の両面で、レンジ相場から上振れる要因が表れ始めた。

 まず供給サイドから見てみたい。

 世界の原油供給の鍵を握っているのは、2018年において45年ぶりに世界首位の原油生産国に返り咲いた米国である。米国の足元の原油生産量は日量1290万バレルと過去最高水準となっている。だが、このような状態は長く続かないだろう。

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