市況 原油価格 米シェール頭打ち、中東リスク意識=藤和彦
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原油相場は、米中貿易摩擦による原油需要の先行き不安から、米WTI原油先物で1バレル=50ドル台前半から後半のレンジ圏内で軟調に推移している。だが、需要・供給の両面で、レンジ相場から上振れる要因が表れ始めた。
まず供給サイドから見てみたい。
世界の原油供給の鍵を握っているのは、2018年において45年ぶりに世界首位の原油生産国に返り咲いた米国である。米国の足元の原油生産量は日量1290万バレルと過去最高水準となっている。だが、このような状態は長く続かないだろう。
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週刊エコノミスト
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