Jリート 投資先用途の選別が重要 物流施設とホテルに妙味=関大介
有料記事
2019年のJリート市場は、世界的な金利低下の恩恵を受け、大幅に価格が上昇した。リートは不動産の収益を投資家に分配することを目的とした上場投資商品であり、実質的に法人税が課税されないため比較的高い利回りとなっている。そのため、Jリート市場は利回りを求める「イールドハンティング」投資家が多く参加し、価格が上昇することになった。
一方で投資口価格(株価に相当)上昇に伴い、18年末に4・16%あった平均市場利回りは、19年末には3・58%まで低下した。個別銘柄では、平均市場利回りが3%以下となる水準まで価格が上昇している銘柄も19年末には5銘柄まで増加している。従って中長期的な観点でJリート投資を行うには、賃貸市場で収益力の長期安定性が高い銘柄に注目するか、または現時点では投資家に人気がないものの、配当利回りが高い銘柄に注…
残り757文字(全文1121文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める