経済・企業プロ厳選 株主が得する企業

会計プロの視点 粉飾発見ソフトがあぶり出す 危険&高成長優良企業27社=細野祐二

ライザップグループを見抜いた(瀬戸健社長)(Bloomberg)
ライザップグループを見抜いた(瀬戸健社長)(Bloomberg)

 独自会計ソフト「フロードシューター」で、約2年を費やし、東証1部上場2129社をすべて分析した。フロードシューターは、私が開発した財務諸表危険度測定プログラム・ソフトだ。エクセル簡易版はオープンシステムとして、一般に無料公開(https://yuji-hosono.com/fs_excel/)している。分析結果は、次の通りだ(表1)。

 私はこれを駆使して、2018年7月にRIZAP(ライザップ)グループの計上する利益の欺瞞(ぎまん)性、同年12月にソフトバンクの上場株価問題、19年2月にZOZO(ゾゾ)の資金収支構造の破綻、同年9月にソフトバンク・ビジョン・ファンドの巨額損失を指摘した。これらの事案は、いずれもその後、フロードシューターの指摘通りの推移となった。

残り3988文字(全文4324文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事