経済・企業プロ厳選 株主が得する企業

配当を楽しむ 優待と併せて高利回り狙え 長期保有優遇も賢く利用=深野康彦

    ビッグカメラは家電だけではなく、日用品も扱っており、買い物優待券で欲しいものを買えて便利という声も(Bloomberg)
    ビッグカメラは家電だけではなく、日用品も扱っており、買い物優待券で欲しいものを買えて便利という声も(Bloomberg)

     国内外に経済の不透明要因が山積している中、2020年は、持ち続けることで得られるインカムゲイン狙いに徹した、大負けしない堅実な投資を心がけるべきだと考える。幸いにしてインカムゲイン狙いの投資には追い風が吹いている。企業は株主への利益還元を年々増やす傾向にあり、今期の配当金総額は過去最高を更新すると予測されている。自社株買いもしかりで、「株主還元」に着目した投資は時代にマッチしているとも言えそうだ。

     個人投資家にとってわかりやすい株主還元は、配当金と株主優待だろう。超低金利になって久しく、さらなる長期化も予想されているが、東証1部上場銘柄の有配会社平均配当利回りは1・93%(19年12月)もある。長期金利は0%近辺、メガバンクの1年定期預金の金利が0・01%であることを考えれば、かなりの高利回りといえるだろう。一例を挙げると、みずほ銀行の1年定期預金は0・01%だが、親会社であるみずほフィナンシャルグループの配当利回りは4・50%程度と、預金金利の450倍もある。

     預金は元本保証で株式は元本保証ではないが、仮に配当金が変わらなければ、23年間保有し続けることで配当金で投資元本を回収。24年目以降は定期預金の収益を上回り、かつ保有期間が長くなるほどその差は大きくなることだろう。四半世紀も保有し続ければ、売却益を狙うチャンスもあるだろうから、試算より短い期間で元本回収と高収益をもたらしてくれるのではないか。定期預金の金利が上昇することもありうるだろうが、過去に…

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