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国際・政治 中東緊迫

日本の中東関与 司令官殺害で分析の浅さ露呈=田中直毅

一見頼りにされているようだが(2019年12月の日イラン首脳会談)
一見頼りにされているようだが(2019年12月の日イラン首脳会談)

 イランのソレイマニ司令官殺害は、世界中で大きな驚きをもって受け止められた。しかし、米国やイスラエルの情報筋では共有された選択肢の一つだった。

 知り合いの米国の情報関係者は昨年12月初め、ソレイマニ司令官がイスラエルに狙われている可能性があると述べた。ソレイマニ司令官殺害の数時間前には、イスラエルのネタニヤフ首相が大きな事態の発生可能性に触れた。筋立ては米国とイスラエルの双方で浮上したのではないか。

 米国とイスラエルにとっては、ソレイマニ司令官の他に、たとえばレバノンを拠点とするシーア派武装組織「ヒズボラ」の指導者のナスララ師も目障りな存在だった。ではなぜソレイマニ司令官殺害だったのか。

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