教養・歴史書評

『組織の経済学』 評者・土居丈朗

    著者 伊藤秀史(早稲田大学教授) 小林創(関西大学教授) 宮原泰之(神戸大学教授) 有斐閣 3200円

    企業の内部に生じる課題をゲーム理論をベースに分析

     経済学は、市場取引を分析する学問である。しかし、世の中の経済取引の大半は、不特定多数の参加者によって構成される市場取引ではなく、企業と企業、企業と個人との間での相対取引である。もちろん、経済学は世の中の経済取引を市場取引と擬してその特質をあぶり出すのだが、企業組織はブラックボックスになりがちである。

     本書のタイトルにもある「組織の経済学」は、まさに企業組織に焦点を当てた経済学の応用分野である。組織…

    残り928文字(全文1204文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月25日号

    契約のルールが変わる 民法改正16 経済活動の規律が一変 4月施行のインパクト ■市川 明代19 インタビュー 潮見佳男 京都大学大学院法学研究科教授 120年ぶり改正の意義 「市民に分かりやすく社会に生きた民法に」第1部 債権法編21 ココが大事1 「契約」が変わる ケース別で解説 改正の重要ポイ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット