高齢化 社会保障負担、5年で倍増=片山ゆき
有料記事
昨年4月、中国政府が発表した文書が話題となった。政府は2020年に介護保険制度の全国導入を目指すとしているが、文書では「22年までに誰もが基本的な養老サービスを受けられるようにする」と、先延ばしとも受け取れる内容だったからだ。
介護保険制度の全国導入は、習近平政権が16年6月に指示し、まず15都市のモデル地域で先行的に導入した。現時点では多くの都市でこのモデル地域を参考に導入やその検討が進められている。
中国の介護保険制度は市が運営し、財源は各市の公的医療保険の積立金を転用しているのが現状だ。実際の運営業務は民間の保険会社に委託するケースが多い。
残り836文字(全文1113文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める