上海滞在記 「街から人が消えた」 感染の恐怖の中、厳戒態勢=徐一睿
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大勢の人でにぎわっていた上海中心部から人が消えていた。1月29~30日、上海に滞在しホテル周辺をマスクを着用して歩いてみたが、道路を行き交う車もまばらで、飲食店はすべて休業中。ゴーストタウンのような故郷の姿にがくぜんとした。
渡航は上海市で予定されていた市の会議に出席するためだった。宿泊先のホテルに着くとまず、建物の入り口に立っていたホテルマンが私の額に体温計を1~2秒かざして検温。フロントでチェックインする際にもう一度検温し、さらに客室に向かうエレベーターホールで3回目の検温を強いられた。
ホテル内にあるレストランやカフェ、フィットネスといった施設はことごとく閉鎖。結局、ホテルで行われる予定だった会議は開けず、ロビーで40分ほど立ち話をして用事を済ませた。
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