経済・企業がんが治る 見つかる

がんゲノム医療 324種類の変異がわかる 遺伝子パネル検査が保険適用=村上和巳

保険適用で、遺伝子情報を医療に生かす時代が始まった
保険適用で、遺伝子情報を医療に生かす時代が始まった

 がん患者の細胞の遺伝子変異を調べる「遺伝子パネル検査」の公的保険の適用が2019年6月、始まった。この検査が画期的なのはがんに関する多数の遺伝子変異を一度に調べられることにある。

 遺伝子情報に基づく個人に特化したがん治療は「がんゲノム医療」と呼ばれている。例えば、同じ肺がんでも、人によって変異する遺伝子は異なっている。これまでも、遺伝子検査で変異の有無を確認してきたが、1回の検査で一つ、または数個の遺伝子変異しか調べることはできなかった。それが新しい検査なら、より多くの変異を調べられるため、患者ごとによりマッチした薬や治療を受けられる可能性が高まる。

 医療保険が適用となったシスメックス社の「NCCオンコパネルシステム」と中外製薬の「FoundationOne」という遺伝子パネル検査では、患者から採取したがん細胞の一部を使った1回の検査で、前者が114種類、後者が324種類の遺伝子変異の有無を一気に調べることができる。

残り2292文字(全文2707文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月11日号

止まらない円安 24年ぶり介入第1部 市場の攻防15 亡国の円買い介入 財政破綻を早める ■編集部17 1ドル=70円台はもうない ■篠原 尚之 ドル高が揺さぶる「国際金融」 ■長谷川 克之18 円安 これから本格化する内外金利差の円売り ■唐鎌 大輔20 国力低下 米国の強力な利上げはまだ続く 円 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事