東京市場 ストラテジストが読む 悪材料織り込み、株価に割安感=隅谷俊夫
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新型コロナウイルスの感染拡大が実体経済に与える影響への懸念が世界的に広がり、2月の日経平均株価は大幅に下落した。3月には影響が顕著に出るとみられ、当面、その度合いを見極めるムードが継続しそうだ。
ただ、2月の株価下落ピッチが異常に速かったうえ、企業活動やレジャーの抑制、学校の休校、東京五輪の中止観測など、実体経済に影響を引き起こす事象がほぼ出そろったことで、先々の影響をかなり織り込んだ可能性がある。
加えて、日経平均株価は一時2万1000円を割り込み、2万700円台に待ち受ける1株当たりの純資産に迫った。純資産は会社の解散価値を表し、過去何度も株価急落時に下値の「岩盤」となった。
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週刊エコノミスト
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