新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 金利が一段と低下、銀行株厳しい=藤戸則弘

(出所)ブルームバーグより編集部作成
(出所)ブルームバーグより編集部作成

 米連邦準備制度理事会(FRB)は3月3日(現地時間)、政策金利を0・5%引き下げる緊急利下げを実施した。それだけ、新型コロナウイルスの経済、企業業績への悪影響を憂慮したものと思われる。この動きはFRBにとどまらず、各国中央銀行が一斉に協調的緩和策を発動する可能性が高い。

 日銀の政策裁量余地は狭小化しているが、一段の緩和策を迫られる局面があるだろう。こうした世界的な緩和策を背景に、10年国債利回りが消失する事態が鮮明化。日本、ドイツ、フランス、オランダ、スウェーデン、スイスはマイナス金利で、米国も初めて1%割れとなった。

 この超低金利が株式投資の下支え要因になるのは事実だ。しかし、世界の金融株は、金利の消失によって本来的な融資業務で利ざやを稼ぐのが困難となり、株価低迷が続く。欧州銀行株は、収益・財務状況の悪化もあって株価の低迷が顕著だ。

残り489文字(全文862文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事