東京市場 ストラテジストが読む 日経平均株価下値は1万7000円=三井郁男
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世界保健機関(WHO)が「新型コロナウイルスは世界的大流行」と表明し、金融市場のリスク回避姿勢は一層強まった。
2019年10~12月期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率7・1%減と速報値の同6・3%減から下方修正された。19年7~9月期も同0・5%増から0・1%増に下振れし、昨年夏以降停滞していたことが確認された。20年1~3月期も民間エコノミスト予想平均値で3%減まで落ち込んでいる。2四半期連続のマイナス成長は通常、景気後退入りを意味する。
株式市場は3月12日、投資家の不安心理を示す米国のVIX指数が75を超えるなどパニック的になり、日経平均株価も16年11月の水準まで下落。日米とも直近高値から30%近い下落率となり「弱気相場」入りの確度が高まった。
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週刊エコノミスト
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