ドル・円 100円割らずに推移か=佐々木融
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新型コロナウイルスの感染が世界中に広がったことで、3月9日朝、原油先物価格が30%以上急落し、米10年国債金利も0・3%台まで急低下。これを受け、ドル・円は1ドル=101円台を付けた。円安方向を予想していた筆者にとっては予想外の展開となった。コロナ・ショックが日本の年度末に重なったことが、大幅な円高が進んだ背景と考える。
ドル・円は約2週間で112円台から101円台まで急落したが、全て日米10年国債金利差に沿った動きとなっており、相関がかなり強い。金利差が0・1%動くとドル・円が1円動く関係だ。この相関に基づくと、米10年国債金利が0・2%よりも低い水準まで低下すると、ドル・円は100円を割る計算だ。しかし、日本では、過去に10年国債金利が0・2%を下回ったのは、日銀がマイナス金利を導入した後だ。つまり、米連邦準…
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週刊エコノミスト
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