経済・企業コロナ恐慌

米金融・財政政策 市場が脅かすFRBの限界 世界の量的緩和が続く=石原哲夫

    (出所)米国みずほ証券、ブルームバーグ、Macrobond
    (出所)米国みずほ証券、ブルームバーグ、Macrobond

     米連邦準備制度理事会(FRB)は、ゼロ金利と米国債の買い入れなど、量的緩和第4弾(QE4)を打ち出したが、株価の急落は止まらず、財政出動が待たれている。しかし、QEと財政政策で市場の混乱は抑えられても、世界的な金融緩和に支えられた流動性相場という課題は残る。

     新型コロナウイルスによって、米経済が止まり始めた。2008年の「リーマン・ショック」と今回の新型コロナ・ショックはよく比較されるが、違いも大きい。

     (1)リーマン・ショックは先進国中心だったの対し、新型コロナは先進国、途上国を問わず、グローバルに広まっている。(2)前回は中国が世界経済をけん引してくれたが、今回は中国が震源地。(3)リーマン・ショックは社債市場中心だったが、今回は需要を後退させる「需要ショック」──の3点だ。

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