経済・企業コロナ恐慌

2020年米国株予測 金融・財政政策、感染鈍化で2万5000ドルも=糸島孝俊

(出所)ブルームバーグ、予測は筆者
(出所)ブルームバーグ、予測は筆者

 新型コロナウイルスの感染拡大と原油価格急落を受けて、ダウ工業株30種平均は歴史的な暴落となった。今後も欧米の感染者数の動向等により値動きの荒い展開を予想する。2020年の年間株価の高値・安値のレンジは、欧米の感染者数増加に歯止めが掛かることが前提だ。高値レンジは、各国の大胆な金融・財政政策等により、2万5000ドル程度の株価まで何回かリバウンドする可能性があるだろう。

 3月13日の米トランプ大統領の「国家非常事態宣言」は評価したい。新型コロナの感染拡大抑止にようやく本腰を上げたためだ。一方、中国の感染者数は、感染拡大から2~3カ月間を経て増加率が鈍化したようだ。欧米も患者数増加に歯止めが掛かれば、株価は短期的に大きくリバウンドしよう。戻り高値は限定的で、5月以降に出てくる欧米経済の悪化データを織り込む展開を予想する。今後各国の財政政策が総動員され、金融政策で全…

残り90文字(全文476文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事