何が起きるか/7 中国マイナス成長 コロナ不況の最悪期脱すも44年ぶり暦年GDPが減少へ=関辰一
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新型コロナウイルスの震源地となった中国では、政府が感染拡大の封じ込めに向け、市民の移動や外出、ビルや鉄道の工事、工場の操業や店舗の営業を全国規模で抑制した。この結果、2020年1~2月の各統計の前年同期比は、小売売上高20・5%減、固定資産投資24・5%減、輸出17・2%減、工業生産13・5%減と激しく落ち込んだ。
非製造業の生産活動の落ち込みは製造業より大きく、その後の操業再開の動きも遅い。実質国内総生産(GDP)成長率は20年1~3月期に前年同期比10%減と、2桁のマイナスになると筆者は予測している。20年暦年では前年比0・3%減と44年ぶりのマイナスになる見通しだ(図1)。
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週刊エコノミスト
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