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投資・運用 コロナで急変 世界経済入門

世界経済を読む プロが重視する三つの指標 米中の景気をいち早く反映=永浜利広

景気の先行きを知る上で企業の景況感の指標が欠かせない(米国の製造現場)
景気の先行きを知る上で企業の景況感の指標が欠かせない(米国の製造現場)

 ◆中国購買担当者指数(PMI) 「中国の景気の先行きを最も早く映し出す」

 市場関係者が熱い視線を送る指標の一つに「中国購買担当者指数(PMI)」がある。毎月末日に当月分が発表され、購買担当者に「生産」「新規受注」「完成品在庫」などの項目に対して「良くなった」「悪くなった」「同じ」「分からない」の4段階でアンケートを取り、その回答を指数化する。PMIが50を超えると景気拡大、50未満だと景気悪化を示す。

 中国PMIは、景気に先行して動く「景気先行指標」である。世界経済の2割近くを占める経済大国となった中国を抜きに、世界経済は見通せない。いま市場が最も気にしているのが、世界経済が再びリスクオンになる時期だ。リスクオンへの転換は中国経済の回復がきっかけになると考える市場関係者は、中国の景気を最も早く反映するPMIに注目している。

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