長期金利 ゼロ%近傍で推移=海老原慎司
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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、今年の世界経済の成長率には下振れ圧力が加わっている。特に年前半は、日本を含めた多くの先進国において、一時的とはいえマイナス成長に陥る可能性が濃厚である。こうした景気の下振れリスクを抑制すべく、主要国の政府は大型の財政刺激策を含む政策対応を協調的に打ち出し、また中央銀行も大胆な金融政策に動いている。
積極的な金融緩和を受け、世界的に金利は大きく低下している。景気の先行きに不確実性が残る中で低金利政策は長期化しやすく、政府と中銀による政策が奏功し市場のリスク選好が回復しても、長期金利の上昇余地は限られるだろう。一方、日銀によるマイナス金利深掘りへのハードルが高いことは、前倒しで実施された3月の金融政策決定会合で再認識され、マイナス幅を深めるような金利低下も想定しにくい。長短金利操作(イールドカ…
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週刊エコノミスト
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