今週のポイント 豪州貿易収支(4月7日) 資源輸出減少の影響が顕在化=神戸雄堂
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豪州統計局は、4月7日に2月の貿易収支を公表する。2019年の貿易収支(季節調整値)は、輸出が対前年12.5%の増加、輸入が同2.4%の増加となった結果、黒字が18年の約3倍に拡大した。特に、国際価格の上昇を背景に、鉄鉱石・鉱物の輸出額は同33.7%の増加となった。
鉄鉱石の国際価格(中国のスポット輸入価格)は、ブラジルでの鉱山ダム事故や豪州でのサイクロン発生による供給懸念の高まりと、中国の景気対策に伴う鉄鋼需要の拡大観測で、19年初から上昇し、5月には約5年ぶりに1トン=100ドルを上回った。年後半にかけて、供給懸念が薄まるとともに、米中貿…
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週刊エコノミスト
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