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投資・運用 コロナで急変 世界経済入門

何が起きるか/2 株式市場大混乱 “コロナ”なしでも調整は起きた 業績予想と期待のブレで…=居林通

株式市場はコロナショックに振り回された(ニューヨーク証券取引所) (Bloomberg)
株式市場はコロナショックに振り回された(ニューヨーク証券取引所) (Bloomberg)

“コロナ”なしでも調整は起きた 業績予想と期待のブレで動く株価

 新型コロナウイルスによる「経済遮断」ともいうべき事態が社会全体、そして株式市場に大きな混乱を引き起こしている。投資家としては、これをどのように考えればよいのだろうか。

金融危機の可能性低い

 まず株価は「企業の(ある程度長期の)予想される業績」によって決まるべき、というのが基本である。図1は「東証株価指数(TOPIX)構成企業の12カ月先予想1株当たり利益(EPS)」と日経平均株価の推移である。これを見ると業績予想と株価の相関がはっきり見て取れる。

 しかし、予想利益のトレンドから株価が大きく乖離(かいり)している部分もある。筆者はこれが投資家の“期待値のブレ”だと考える。つまり、過度に強気になった時には、業績のトレンドラインから上に株価が乖離し、逆に弱気になった時には下に離れていく結果となる。

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