法務・税務コロナ不況 残る会計士 消える税理士

4大監査法人インタビュー リアルタイム監査を試行 EY新日本監査法人 片倉正美理事長

 監査法人は人工知能(AI)をどう生かし、「新型コロナ不況」にどう対処するのか。4大法人に生き残り戦略を聞いた。

(聞き手=岡田英/浜田健太郎・編集部)

── デジタル化やAIで監査はどう変わるか。

■昨年から監査先のIT企業1社で、財務・非財務のデータをリアルタイムに取り込む「継続的監査」を試験的に導入している。日本企業では初めての取り組みだ。全量データをAIを使って随時チェックしていくことで、異常を早く検知でき、対応も迅速に取ることができるようになる。従来のように四半期ごとの決算期末後に集中していた監査業務の負担が分散し、企業側の決算早期化のニーズにも応えられると思う。2023年までに導入を5社に増やしたい。

── 非財務のデータまで全て提供する企業は増えるか。

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