経済・企業コロナ相場に勝つ日本株

業種別 強い銘柄・弱い銘柄 (1)自動車・部品 世界販売は前年比14%減 トヨタと日産の格差鮮明=杉浦誠司

自動車生産は需要急減に直面する(トヨタ自動車のインドネシア子会社エンジン工場)(Bloomberg)
自動車生産は需要急減に直面する(トヨタ自動車のインドネシア子会社エンジン工場)(Bloomberg)

 <第2部 業種別 強い銘柄・弱い銘柄 総点検>

 新型コロナウイルスの感染拡大で、自動車業界では工場の操業停止が相次ぐなど、グローバルに先行き不透明感が高まっている。東海東京調査センターは、現時点の情報や想定を基に新車販売予想を修正した。2020年の世界新車総需要の予想は、昨年末時点で19年比2・8%増の9200万台を見込んでいたが、同14・3%減の7670万台に引き下げた(図)。予想の引き下げ幅は17%にもなる。

 世界最大の中国市場(乗用車)では、20年予想を同様に15%下方修正し、1880万台(同12・3%減)に見直した。08年のリーマン・ショック直後のように急回復する可能性もあるが、市場が成熟期の様相を帯びており、外需低迷で中国政府による経済対策の効果縮小が懸念される。ただ、電気自動車(EV)をはじめ新エネルギー車(NEV)販売は、補助金が増額されるのなら早期の復調もあろう。

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