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投資・運用 コロナ相場に勝つ日本株

業種別 強い銘柄・弱い銘柄 (11)金融 メガ3行に損失懸念強く セブン銀は「特需」も=山本大輔

(注)PBRは株価純資産倍率 (出所)ブルームバーグより編集部作成
(注)PBRは株価純資産倍率 (出所)ブルームバーグより編集部作成

 株価を1株当たりの株主資本で割ったPBR(株価純資産倍率)は、株価の割安度が分かる指標で、PBRが低いほど割安度が高い。メガバンク3行のPBRは0・3倍台と非常に割安になっている。株式市場は何を懸念しているのか。

 大きな懸念材料であった日銀によるマイナス金利の深掘りはいったん回避された。マイナス金利が深掘りされれば、貸出金利の一層の低下を通じて銀行収益を圧迫する副作用が広がる懸念はあった。

 では他の懸念は何か。まず三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)については、海外出資先のリスクであろう。三菱UFJFGはすでに新型コロナウイルスの発生前の段階で、インドネシアのダナモン銀行での約2000億円もの減損を発表。3月末にはタイのアユタヤ銀行で約1300億円の減損が明らかになった。出資したばかりのシンガポールの配車アプリGrab(グラブ)にも減損の懸念がある。

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