ドル・円 ドル安圧力高まる=高島修
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3月中旬の意表をついたドル高の後、為替は方向感を欠く。3月は新型コロナウイルスに絡んで経済環境の不透明感が増す中、世界的に企業や投資家が手元資金拡充のためにドル資金の調達を急いだ。これにより著しいドル不足が発生したが、米連邦準備制度理事会(FRB)と日銀など各国中銀が連携したドル資金供給オペを行い沈静化させた。
また比較的珍しい現象だが、3月上旬までの世界的な株価急落の結果、年金ファンドなど国内外の長期投資家の間にリバランスと呼ばれる、資産配分を一定に保つための投資資産の組み直しが行われ、時価総額の大きい米株市場へ大量の資金が流入した。
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週刊エコノミスト
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