混迷経済2 米国成長の「壁」 「7~9月期改善」の鍵握る580兆円の低格付け債=青木大樹
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今後数カ月で米国の失業率は、1929~39年の大恐慌以来の上昇となりそうだ。各州で外出規制・移動制限といった経済封鎖が実施されて以降、米国の新規失業保険申請件数は桁外れに増加している。
3月21日までの週で330万7000件と、リーマン・ショック時の最高値69万5000件を大きく上回り、翌週以降も687万件、661万件、525万件と、著しい高水準で推移している。
新規失業保険申請件数は、米国では雇用統計に2~3カ月先行して動くとされる。したがって、今後の経済指標は相当悪い数値が続きそうだ。米国雇用はこの数カ月で1500万~2000万人程度減少することが見込まれ、米国失業率は15%程度まで上昇していく可能性が高い。
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週刊エコノミスト
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