バフェットの金言 「バーゲン」に貪欲であれ 喜ぶべき下落相場=尾藤峰男
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新型コロナウイルス感染拡大に対するバフェットの公の発言としては、2月24日に行われた米CNBCのインタビューでの発言がある。この日、NYダウは前日比3・6%安の2万7960・8ドルで終わった。このタイミングで、バフェットは次のように語っている。
「これまで私の人生で、3%下がったことは何回か分からないほどたくさんあったが、その時買って損をした記憶はない。投資家は、米国のビジネスを3%安く買えると喜ぶべきなのだ。24時間、48時間の株価の上下にとらわれるべきではない。10年、20年、30年の間に、その会社がどうなっていくか、これを見極めるのが大事だ。我々がこういう時に、売ることは間違いなく、無い。何かを買うことは、確かにある」
その数日後の2月27日、バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは米主要航空会社のデルタ航空を1株約46ドルで4500万ドル買い増し、保有比率は11・1%から11・2%に増えた。わずかな額の買い増しで、ほとんど無視できる程度である。これと反対の動きが4月に入って起きた。同じデルタ株を4月1日、2日に同約24ドルで約3億1400万ドル分売ったのだ。保有比率が10%を超えるサウスウエスト航空の株式も…
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週刊エコノミスト
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