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経済・企業 歴史でわかる経済危機

繰り返す新興国危機 資金の逆流が招くデフォルト 1820年代の中南米が起点=上川孝夫

デフォルトが危ぶまれ、通貨安も進むアルゼンチン・ペソ(Bloomberg)
デフォルトが危ぶまれ、通貨安も進むアルゼンチン・ペソ(Bloomberg)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、新興国からの資金流出が止まらない。世界の大手金融機関で作る国際金融協会(IIF)は4月9日のリポートで、3月だけでリーマン・ショック直後(2008年10月)を超える830億ドル(約9兆円)が流出し、年間では2160億ドル(約23兆円)に達すると推計した。国際通貨基金(IMF)は4月20日、加盟189カ国のうち半数以上の103カ国から融資の申請を受けていると明らかにした。新興国に危機の足音が近づいている。

 19世紀以降の歴史をたどると、先進国の金利が低下して周辺国への資金流入が急増した後に、資金が流出へと転じ、周辺国が対外債務のデフォルト(債務不履行)に至る、ということを繰り返してきた。

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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