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経済・企業 コロナ危機の経済学

予算 経済ダメージは小さくできる 感染症対策に1兆円使えば結果は違う=原田泰

重症患者に必要なのは集中治療室(Bloomberg)
重症患者に必要なのは集中治療室(Bloomberg)

 コロナの経済的な影響は大恐慌以上になるという説がある。これは大げさだと思うが、日本の民間エコノミストの予想(ESPフォーキャスト調査、5月14日発表)の平均では、2020年度の実質国内総生産(GDP)成長率はマイナス5・39%である。コロナの経済的損失はGDP554兆円(19年)の5・39%、ざっと29・9兆円ということになる。

 さらに、コロナ対策の20年度補正予算は、事業規模117兆円、一般会計総額が約25・7兆である。事業規模は水増しされているとしても、25・7兆円の予算を使えば、コロナの経済コストは両者の合計55・6兆円である。

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