FRB資産規模 「バブル化の圧力測る」 膨張は米株過熱のトリガー=斎藤満
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近年株式市場では、「業績相場」よりも、金利低下やマネーのだぶつきによる「金融相場」が多く見られる。時には、景気や業績の悪化が追加の金融緩和期待を呼び、株価を押し上げることさえある。実際、米国では株価と金融、とりわけ中央銀行である米連邦準備制度理事会(FRB)の資産残高との相関性が強い(図)。FRBが資産を買い入れ、より多くの流動性を市場に供給することで株価を押し上げてきたのだ。
もっとも、時に金融緩和が行き過ぎ、バブルが膨らみ、はじけると、改めてそれをカバーしようとして一段の金融緩和がなされる。まさに金融緩和とバブルの繰り返しだ。
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