東京市場 ストラテジストが読む 相場に勢い、デジタル革命に期待=秋野充成
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人類は新型コロナウイルスの脅威を克服することができる。都市封鎖(ロックダウン)などによる世界経済の停滞も一時的な現象であり、長期にわたる景気の下振れは回避されることは、頭では理解できたとしても現状の株価水準は大方の想定をくつがえした高みにある。
足元の力強い上昇相場が続いている背景は、コロナショックを受けて各国中央銀行が積極的な金融緩和を実施し、米国ではグロース(成長)株を中心に過剰流動性が株価を押し上げている。米株式市場の史上最高値更新はそう遠くなく、日経平均株価も今年2月の水準、2万3000円台回復が視野に入ってきた。
ただし、現状の強気相場は単なる過剰流動性相場ではないと考える。2000年代を通じて「デジタル革命」が進行し、近年においてはAI(人工知能)やビッグデータ、ロボティクスを活用した「第4次産業革命」の真っただ中にあるが、今回のパンデミックは、この社会・経済構造の変化を大きく加速させる。
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週刊エコノミスト
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